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世界最古のジッパーに出会う旅┘侫蝓璽妊覿擬の功績
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    最終回です! アレゲニー大学の図書館で、ついに世界最古のジッパーに巡り合いました! 1900年代初頭に作られた『ジャドソンのチェーンファスナー』でさえ、残っているかどうか疑わしかったところへ、まさかの『ジャドソンのファスナー』! 世界で20本しか作られなかった1896年製の1本が見つかるとは夢にも思っていませんでした。











    これだけの収穫を前にして、冷静でいられるわけがない! 






    そのへんのブースにいた学生さんに声をかけて、「ねえねえ知ってる!? これってね、これって、世界最古のジッパーなんだぜ! 20本しか作られなかったんだよ! キミは本当に恵まれてるよ、ここで勉強できることを誇りに思うべきだよ・・・」とかなんとか、涙目で語る語る。「はあ〜・・・」と、めちゃ迷惑そうな学生さん。


    アレゲニー大学の図書館の一画。このブース、私有化されてる^^;







    この時はこれで時間切れ。とにかく「ここにある」ということだけはわかったので、早急に撮影に出直すことが次の目標になりました。実際に撮影できるまでに、もうあと2回、ミードヴィルを訪ねることになります。10ヶ月後、2006年2月の撮影も、一筋縄ではいきませんでしたが、それはまたいつか書きたいと思います。






    大事なのは、この時この場所に、サンドバック・コレクションという空間がすでにあったこと。そしてその中に、世界最古のジャドソンのファスナーがあったこと、なのです。







    サンドバックの娘さんに、サンドバックの遺品を大学に寄贈するよう勧めたのはフリーデル教授だったと少し前のブログに書きました。でも、コレクションの立役者であるはずの教授の著書『Zipper』には、ジャドソンのファスナーはもちろん、サンドバック・コレクションのことすら出てきません。







    なぜなら、「ジャドソンのファスナー」が見つかったのは、
    教授が本を出した後だったからです。







    自身のリサーチのために、執筆前は、500km以上離れたミードヴィルに通いつめて、サンドバックの娘さんにも直接話を聞かれたのでしょう。そして本ができてから、娘さんから連絡があり、「遺品を整理していたら、なんだかわからないものがいろいろ出てきたんだけど」とでも相談されたのでしょう。









    ひっくり返りそうになりながらも、これは大変貴重なものだから、大学にでも寄贈して保管してもらい、みんなが見れるようにしたほうがいい・・・と勧めたのがフリーデル教授だった、というわけでした。









    この話は、『ZIPPER GEAR』ができた2013年に、教授の研究室で初めて知りました。それもたまたま。







    先生が、ルイス・ウォーカーの遺族からどうやって書簡類などの書類をコピーさせてもらったかや、タロン社の元副社長であるコンナー氏に工場を案内してもらったときの話など、おもしろおかしく話してくださるので、つい、「でもそうしたことは、先生の本には書かれてないですよね?」と聞いてみたから、初めてわかったのです。






    ざ・教育者。
    そして、人格者。







    フリーデル教授が作ってくださった、恩恵としかいいようのないこの流れの中で、『ZIPPER GEAR』では「ジャドソンのファスナー」を紹介することができました。ジッパー図鑑に、起点である最初の1本の写真があるのとないのとでは、やっぱり違います。自分の足でたどり着いたと思っていたけど、その布石を敷いてくれた人がちゃんといるんですよね。ありがたいです。



    (実は「ジャドソンのファスナー」には、もう一つのペイ・フォワード的エピソードがあります。リサーチをしていると、往々にしてこうしたことが起きるのがおもしろいところ)。







    そんなこんなで、生粋の研究者であるフリーデル先生、やはり文献あってこそなので、「日本語はわからないのに、読めるような気がしてくるよ〜」と特許類にも目を通してくださいました。







    そして。








    なんとご自宅でのディナーにご招待! 日本通の奥さまの手作り料理に旅の疲れも吹き飛びました。









    暖炉の上には、サンドバックのポートレイトとPlakoファスナーの写真とがコラージュされて飾られていました。「ふだんは置いてないんだけど、今日は君が来てくれたからね〜」と、最大級のおもてなしに大感激。








    オタク同士、夜更けまで、マニアックな話に花が咲く咲く。

    我々が盛り上がっているブツの正体は・・・? これも書くとなると長い話なので、またいずれ?







    ということで、いったん完結です。





    ※現在、サンドバック・コレクションがキャンパス内のどこに設置されているかは不明です。2013年に行ったときは、別の場所に移動してましたが。行かれた方は、また情報ください! ただし、展示のしょぼさにビックリしても・・・わたしゃ知りません・・・^^



    ではでは〜。


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    『ZIPPER GEAR
     
    | あお太 | 22:22 | - | - | - |